第441回 経営者に最も必要なことは⑥

 乾燥する冬になると、連日ノロウィルスやインフルエンザのニュースが報道されるようになる。

 サービス業だけではないが、これらの事象が発生してしまうと経営的に大きな痛手を負うことは言うまでもない。

 しかしながら、いつ起こるかわからず、実際にしっかり対策を行っていたとしても起ってしまうこともある。

 天災も含め、営業とは直接関係ないことによって、経営自体を圧迫してしまう可能性のある事象。

 これらに対ししっかりと見極め、対策をたてること。

 これも大切なリスクマネジメントである。

 広義から言えば、倒産するリスクを回避することがリスクマネジメントなのだが、営業ではない部分について少し触れていきたい。

 リスクマネジメントは大きく2つのポイントがある。

 1つは発生を防ぐこと。

 そしてもう1つは発生後の対処、被害を最小限に食い止めるかという方法である。

 発生を事前に防ぐとことは、日常の業務や安全点検などで食い止めることができる。

 例えば、運送業界のように法律で決まっているような業種もある。

 我々ホテル・旅館業も同様である。

 上記のようなノロウィルス感染が起ってしまえば、営業停止やその後のキャンセル、風評被害などで、大きな損失を被ることになる。

 そのために、しっかりとコストをかけてでも消毒の徹底等の対策を行い、マニュアル作成し徹底させなければならないのである。

 しかし、いくら徹底して対策を立ててしまっても天災などが起ってしまった場合どうしようもできないのも現実問題としてある。

 その場合は保険という手段に頼ることになる。

 保険はもちろん費用が発生するため、経営状況の厳しい今日としてはどうしても敬遠されがちであることも事実だが、何か起こってしまった場合、経済的に援助されるということも考えると、倒産リスクを回避するためには絶対必要なのである。

 よく言われていることだが、必要以上に掛けることはないので、しっかりと適材で保険を掛ける必要があり、それは、時代とともに変わるため、保険は常に見直しを必要とするのである。

 会社はゴーイングコンサーンだということを考えた場合、いや、もし会社が倒産し、自分も含め従業員みんなが生活に困窮したら、そう考えた場合、倒産リスクを回避するということは社会的責任上においてまずはじめに考えなければいけないことなのである。

 あの時こうしていれば良かったと思う前に、自社のリスクマネジメントを行ってみる、これも経営者の必然である。