経営理念

 

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飯島経営グループ代表   飯島 賢二

 世界に例のないバブル経済を体験した日本人は、歪んだ思想と、身勝手な経済論理の展開により、大きな痛手を被ったはずなのに、どうも、未だにその貴重な経験を活かしきれていないようです。

 自分中心の極端な利己主義、「オレさえ儲かればそれで良し」とする風潮は、我々の代表たる政財界のリーダー達に根強く残っており、世界中にその醜態をさらけ出し、大きくその信用を失墜させているようです。

「先義後利」という言葉をご存知でしょうか?

 これは、もともと中国の言葉ですが、大文字屋(現大丸)の業祖、下村彦右衛門が、いわば店是として唱えていた言葉です。
 …義を先にして、利を後にする者は栄える。人は正直で慈愛に富むのが第一。衣服・食事の奢りもいけないが、心の奢りが一番いけない。また、いかに才知に優れていても、不律儀な人間は役に立たない。まして、主人たるものは、正直・律儀で慈愛深くなければ、多くの人の上に立てないのは言うまでもない…

 この「先義後利」の思想こそ、今この日本に最も必要とされる考え方ではないでしょうか。

 私は今、この言葉の意味をもう一度深く認識し直そうと努力しています。私のいわば、理念と言うべき考え方を、正に時代が求めていると感じております。

 我々がビジネスを通して求めるべき事は、お客様に喜んで頂き、最大限の満足感を味わってもらうことです。
 そのために種々の取り組みに励み、「飯島さんにお願いして良かった。ありがとう…」の一言に、まず、感謝すべき筈です。

 そして、その後から利益がついてくる。最初から儲けを目指し行動をするのではなく、先ず義を尽せば、その結果、おのずから利益がついてくるという考え方です。
 こんな意味を「先義後利」という一言で物語っている言葉です。

 人間、利権を手中に握るとつい奢りが出ます。目先の利益ばかりを追い続けると、全く周りが見えなくなってしまうようです。
 何とも悲しい人間の性でしょうか、これに近い日本人が沢山いる事もまた事実であります。

 「先義後利」の一言を胸に抱きつつ、自らを律していく必要があると思っております。 そしてこの考えは、私個人はもちろん、飯島経営グループ(IKG)全スタッフ共通の「理念」として、お客様とコミュニケートしていきたいと思っております。 いつまでたっても、まだまだ…。そんな自分達でいたいと思いつつ、毎日を頑張っていく所存であります。

 よろしくお願い申し上げます。


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